05 PIANO
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05 PIANO :Ludwig van Beethoven

Ludwig van Beethoven 独(1770-1827)

音楽家の彼の父は、モーツァルトの様な神童を憧れ、小さいベートーベンに長時間のピアノ練習を課していたという。その為早い年齢からベートーベンは教会のオルガン弾き等をして、生計を助けていた。1792年ハイドンの門下生としてウィーンへ渡り、その後ウィーンで、フリーランスの音楽家として自分の位置を築く。1802年聴力の衰退についての絶望心から、ハイリリゲンシュタットにて遺書を書く。1819年完全に聴力を失うが、後の後期作品は更に磨きをかけて飛躍していく。甥の自殺未遂によって体調を崩した彼は、床につくことが多くなり、その何年か後にウィーンで生涯を終える事になる。

モーツァルトやハイドンの後継者として、古典スタイルを模倣する初期の彼の音楽は、中期、後期と聴力を失う事に比例してか、自己の感情を前面に打ち出す音楽に変化していく。超高音域や超低音域のパートを組み入れたり、突然のダイナミック変化、で観衆を驚かせれば、神の域を感じる神聖なハーモニーやメロディーを取り入れて、私たちの心の芯に迫る。ベートーベンは何度も再考を重ねる作曲者で有名だが、その再考の積み重ねが彼の音楽の成長とつながり、聴力を失うという音楽家にして致命的とも言えるハンディを抱えていた苦悩が音楽に現れる、というか現れざるを終えなかった、という状況が後のロマン派を生み出していく事にもなるのだった。


主な作品

オーケストラ
nine symphonies
ciolin concerto
five piano concertos

コーラル
two Masses

オペラ
Fidelio

室内楽
six piano trios
ten violin sonatas
five cello sonatas
septet
sixteen string quartets

ピアノ
32 piano sonatas
33 variations on a Walts by Anton Diabelli Op.120(1781-1858)
15 variations and a fugue on an original theme
(Eroica Variations)Op.35(1802)
Bagatellen Opp.33, 119, and 126
Bagatelle fur Elise WoO 59 (1808, 1810)


嫌いだったんです。というか、興味はまったくありませんでした。ベートーベンのソナタ??弾きたくない・・なんて食わず嫌いの感でいました。ヴァイオリンの伴奏で彼のヴァイオリンソナタを二つほどしたのですが、それでも興味が沸かず、恒例の「月光ソナタ」しか弾かずにしばらくいたのです。大学の先生が、「あなた、ベートーベンのソナタ弾いてないわねー。やらなきゃいかんのよ」と仰られ、そこで興味がないと打ち明けると、後期のソナタをやってみるかい?ということで、いきなりOp.101を始めたんです。ほとんどベートーベンのソナタ初心者だったも同然の私が、大曲に取り掛かってしまったわけなんですが、それが良かったのか、なかなか楽しかったのです。もちろんその頃は、ベートーベンの精神の深いところまで到達することなどは、考えていなかったのですが、後期の曲をすることで、ベートーベンも捨てたもんじゃないな、なんて。また、その頃、音楽の歴史のクラスがあって、ベートベンについて調べる機会もあって、少しずつ少しずつ、ベートーベンという人が浮き彫りにされて来ました。そして、転機は院に入ってからでして、そこのピアノの先生がこれまたドイツ派というか、ベートーベンに詳しく、ここで彼の後期の曲をまたさらに2つ、Op.109,Op.110とやることになったのです。

おかげで私はベートーベン好きになったんだと思いますが、実はソナタを弾いているうちに、魂が抜き取られる感じがしてきたんです! この体験は本当に奇妙なのですが、まず、楽譜を勉強すると、ベートーベンが言わんとしていることが、本当に本当に細かく記載されているのが分かってきたのです。それは彼の魂の叫びであり、耳の聞こえない彼にとって、自分の曲を演奏されることが聞こえない・・というハンディを先に防衛しているというか、楽譜全体にベートーベンの意思が強く塗りこまれているのが分かるのです。そして、演奏をする方は、彼のその叫びを聞き、そこに吸い込まれるかのように、まるでベートーベンが乗り移ったかのような演奏をすることが可能で、その段階になると、もう自分の魂がどんどん消費されていくような感覚が起きて、ひとつソナタを弾き終わる頃には、すごい疲労感を味わっちゃうんだと思います。なんだか、こう書いていると、ホラーっぽいんですが、ベートーベンの霊がこもった作品が、彼の後期作品のような気がして・・演奏者に乗り移るベートーベン・・怖いでしょ?とりあえず、そんな物凄い曲を書いてしまう彼に、とても感嘆してしまい、これからも彼のソナタを弾いていこうと思ったのです。

試聴できるリンク紹介


ここに飛んで、Real playerで一部試聴できます。

Kissinが弾く月光ソナタです。

Simon Rattleが指揮するウィーン交響楽団の演奏。ベートーベンの交響曲。


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