About islam

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私の苦闘:イスラム学習・2


クルアーンを読む


ムスリマになる前に、英語のクルアーンを買ってあって、それを読んだりしてたんですが、どうも意味がわからん。英語力不足というのもあるんですが、ThyとかLo!とか言われても、シェークスピアじゃないんだからピンと来ないっ。そんな時に、日本訳のクルアーンがでてるというじゃぁないかい。早速一時帰国の際に、札幌の丸善にてゲット。札幌にモスクがないからなのか、一冊のクルアーンを期待してたら、文庫の3冊セットででてる井筒俊彦さんのものしかない。

とりあえずいいか〜と買ってみる。口語で訳してあって、楽しく読めそう。それが初めてのクルアーン通読。でも正直言うと、最初はアッラーをおそれるのじゃとか、地獄は怖いぞ〜とかいう脅しばっかり目がついちゃって、挙句の果てには「本当かよ〜これ〜」なんて、他のムスリムたちが聞いたら、怒られそうなことも思いはじめ、こりゃいかん・・少し休憩。

その頃、フランスに留学したい気持ちがあって、いろいろ調べていたんだけれど、そのことについて彼とけんか。なぜフランスなのだ、その前に就職せいっと!おこられた私は、ちぇっとか思いながら、なにげにクルアーンを開きました。そこで私はぎょっとしたんです。開いて目に飛び込んできた章に、「そんなに世界を飛び回ろうと思うな。いくら無理しても、全部を知ることなど人間には所詮できないのだから。」と書かれていました。

このときは、ほんっと〜に背筋がゾクゾクッ!ときました。偶然といえば、偶然だけれど・・。それから、ちょっと本気になってクルアーンを読み始めます。あまりに広範囲のことを言っていて、解釈の必要なところもあるし、解釈なしでは別の意味に置き換えられちゃう所もあるので、何度も何度も友達のムスリムたちに聞きにいきました。

クルアーンは、ムハンマドを通して降ろされたものなんですが、ムハンマドがカアバを制圧するまでの歴史に沿って、そこに浮上してくる様々な問題に回答していく・・という流れも入っていて、当時の状況も理解していると、もっとわかりやすくなります。

また、地獄の様子を生々しく語っていたり、最後の審判が来るときを、「山が綿のように飛び、大地がぐらぐら揺れて・・」と緊迫して説明したり・・かと思えば、「人が挨拶をしたら、それ以上の気持ちで挨拶をし返さねばならん。」と道徳の教科書みたいなことも言ってくる。

アッラーの性格は99あるなんて聞いたことあるんですが、本当にそれくらい変化自在で、ある時は尊い存在として天から降りる言葉に、ある時は恐ろしく厳しい口調に、そしてある時は親友が言う言葉みたいに、いろんな方向からひたひたと心に迫ってくるものでした。

勉強会って?


ニュージャージーから、インドネシア人でイスラムの勉強を小さいときからやっていた人がくることに。その人の友達も4,5人来て、私たちのアパートの近くに住むことに。彼の高校時代の同級生も居て、暇があれば遊びにいっていたら、毎週水曜日になるとなにやらクルアーンを持ち出して、みんな居間に集っている。しかも真ん中に電話機がぽつんと一台。

一人が電話を掛けて、「こんばんわー準備できたらお願いしマース。」とか言ってスピーカをオンにして、ひたすら電話機の前で待つ。およよ、一体何が始まるのかね〜と思ってたら、突然電話から「アッサラーム・アライクム!」。みんなは、「ワ・アライクム・サラーム!」。「今日はクルアーンの4章、17アヤから。」・・そして、電話機のスピーカーから聞こえる説明を聞きながら、みんなクルアーンに黙々と書き込みを始める。

これは、ナッジといって、ある特殊なイスラム学習をした人が、クルアーンやハディースをアラビア語(原語)から読んで、訳をつけ、解釈を施すというものです。こうやって他のムスリム(マ)たちに伝達するということで、次世代にイスラム解釈を手渡していくというもので、毎週こうやって彼らはイスラム学習にいそしんでいたのでした。

この伝達の考えは、たぶんハディース(ムハンマドの生活を通してムスリム(マ)がするべき行為を記した本)が、ムハンマドから始まって、 口から口へと伝えられたことを、踏まえての学習方法なのだと思うのです・・が、それは伝言ゲームと一緒だという話もあって、「最初と最後の中味は全然ちがうやん!」というオチがある可能性を、未だ否定できない自分もいます。

ただ、信憑性はないかもしれないけれど、その中身をとにかく知ってみないと、否定もなにも出来ないぞ・・と、勉強会に参加することにしたんです。

勉強会に参加


最初にナッジを見ちゃった時は、なんかマトリックス(電話だから?(笑))のような緊迫感があったように見えて、そそくさと退散したのですが、参加を決めてから、英語訳付アラビア語のクルアーンと、日本語のクルアーンを抱えて立ち寄るように。しかし、無謀でした。だってだってナッジはインドネシア語だったんだもん・・がーん・・ちゅーかみんなインドネシア人なんだから当たり前なんだけどさ。

だから、英語訳付アラビア語クルアーンでうる覚えのアラビア語をなぞり、説明してるインドネシア語を集中して聞き取り、英語訳でその説明を確認、知らない単語が出てきたら日本語訳を開く・・という手順。

もちろんナッジをしてくれる電話の向こうは、そんな手間掛けてる日本人が聞いている、なんて知るわけない。ナッジは進む・・とにかく早い!

遂にインドネシア語とアラビア語の区別がつかなくなって、邪魔しちゃいけないと分かっていたのに、友達に聞きました。ここはこうで、今ここで・・・と優しく教えてくれてたら、肝心なところで、「あ〜ここは、え〜っと、英語でなんていうのかな〜」

あらら・・と思ってたら「・・おい、知ってるか?ここの英語?」と隣の人に聞く。もう一人も、「いや〜知らないな〜なんだろうな〜」と唸ってたら、別の人が「え?どこどこ?ここ?・・・あ、本当だ難しい・・」という具合に、ナッジ参加者全員を巻き込んでの大騒動。結局迷惑かけてしまって、うなだれる私に、最初はこんなもんだよ〜とか、聞いてるだけでいいから来週も参加しろ、となぐさめの言葉・・みんな優しい・・。

その後も、インドネシア語の勉強も兼ねてそこに立ち寄り、クルアーンの開扉章(アル・ファティハ)を模写したり、アラビア語のABCを習ったり(アラビア語のABCはアリフ、バ、タ)、彼らがインドネシアに帰るまで一緒にお勉強しました。


英語の勉強会に参加


彼らや、一番世話してくれた友達が国に帰っちゃった後の一年間、その後の勉強を何もせず、ぐうたら生活しておりました。アル・ファティハも書けなくなってきた頃、その中の一員で、ナッジもしてあげられる程の勉強をした人が、今もコネチカットに残っていたんですが、ヤフーメッセンジャーで出来る英語のナッジを見つけてくれました!

「最近全然勉強してないよ〜」とぐちってたのを聞いたのか、突然アパートにやってきて、「りえ、インターネットでこのアドレスにいけっ!」とせかす、せかす。開けてみると、ムバリク・コム。ムバリクと言えば、ナッジができる人の名称。ひ・・久しぶりのナッジか??と私はわくわく。

インドネシア発の英語ナッジで、とにもかくにも私はやってみたくて、早速トライ。このナッジが魅力的だった理由は、自分の部屋で出来て、スケジュールも個人的に交渉できる事。ルームメイトや私の彼も一緒に聞けて、ムバリクの英語も流暢で、現在最高に満足していることの一つです。

このナッジにちゃんとついていくために、現在アラビア語の本格的学習も始めました。イクロという学習本を使ったもので、マレーシア人もインドネシア人もこれを使って学習したとか。

とにかく声を出して読んでいくことで、長い文章を読めるように。これを学習してからというもの、入信してから一番最初に覚えた「アル・ファティハ」の正しい発音も理解でき、今まで散らばっていたパズルがくっつくような快感を覚えるこの頃です。
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